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四言で綴る斜な日記。毎日更新する予定でした。
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「で、こっちがハル」
「どうも」
「素晴らしいお嬢さんだね。目が真っ赤に充血した時はどうしようかと思ったが」
「真っ赤? 気のせいじゃない?」
「そ、そうかね。無かったことになっているのだな」
 何のことだかサッパリ解らないという設定である。
「ところで、どうやって俺に言葉を送ったんだ?」
「まあ、そこは世紀の科学者の天才的な技術によって成される技だ。まず、このアンテナを気付かれないように君の服に付けてだな……」
 ……無線? 科学者もへったくれもあったもんじゃないな。
「こちらのトランシーバーで……」
 トランシーバーって言っちゃったよこの人。無線だって認めちゃった。
 ツッコミを口にする気力も失せた私は、ふと、エミに訪ねる。
「今何時だか分かる?」
 エミは思い出したように腕時計を見た。
「あ……高村さん、私たちは学校があるので……」
「もうそんな時間かね。では、お暇させてもらおうか」
 その高村とやらは、華麗なバック走をキメながら、天を指してこう告げた。
「午後からは雨が降る。それも雷を伴った強い雨だ! 気を付けたまえよ!」
 快晴であり、空は雲ひとつ無く澄み切っていて、日本晴れである。どの表現を用いようとも、これだけは確かなことだ。
「雨とかありえないし」
 ぼそっと呟いてみた。
 ケンジは彼へ別れを告げた。
「さよーならーマッドサイエンティスト高村ー」
 その称号は必須なのか。
 素直に高村へ手を振るエミに、気になっていた事を訊ねてみた。
「で、今何時?」
「えっと、8時半」
 遅刻確定時刻。
「走るわよ、エミ」
「え、あ、ちょっと待……」
 私はエミの手を握り締めて直ちに駆け出した。腐っても元陸上部。ショートホームルームが終わるまでには着けるだろう。愚直に手を振り続けているケンジなんか無視に限る。
「……! ちょっ、待っ……放置すんな!」
 後ろで馬鹿の鳴き声がした。

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